2014.07.11 Friday

INTERVIEW : 工場地帯のマッドネス "MIKRIS" ロング・インタヴュー

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     3月16日。千葉のラッパー、MIKRISに会うために、自宅のある東京の中野から電車を乗り継いで、千葉駅に向かった。駅に着くと、MIKRISとその日車を運転してくれたマー君が駅まで車で迎えに来てくれていた。MIKRISと会うのは二度目だ。昨年10月、渋谷のクラブで会ったのが最初だった。そのとき、リリースされたばかりのサード・アルバム『6 Coffin』を頂戴し、それ以来、変態的な作風とこのマッドな作品を作り出したMIKRISというラッパーのことが常に頭の片隅にあった。

     「とりあえず、車で走りましょう」。BGMはもちろん『6 Coffin』。MIKRISにうながされ、マー君の運転する車で国道357号(通称・湾岸道路)、国道16号を千葉市から市原市に向かう。湾岸沿いのコンビナート地帯に沿って走る道をひたすら南下していく。このコンビナート地帯には、2011年3月11日の東日本大震災によって火災が発生し、炎上したコスモ石油の工場がある。激しい炎に包まれる石油工場の映像はテレビでも生中継され、日本中に衝撃を与えたが、地元の人間のあいだではまことしやかに不穏な噂が立ったという。「あの工場からも危険な有害物質が漏れているのではないか」と。

     「ちょっと良い場所があるんですけど、寄りませんか?」とMIKRISが言う。もちろん。とある公園の駐車場に車を駐車して散歩をすることにした。工場のそばにある市原海釣り公園だ。夏になると、この公園にサウンドシステムを持ち込んでレゲエの野外フェス〈市原野外〉が開催され、おおいに盛り上がるという。ここからは、工場群が連なる東京湾沿いを一望できる。近未来SF映画『ブレード・ランナー』の世界を彷彿させる、幻想的で、不気味に美しい風景。これがMIKRISの原風景であり、この場所は10代のころからの彼のチル・スポットでもある。





     われわれはその公園でチルした後、車に再び乗りこんだ。車の窓から外を眺めると、東京湾岸沿いの工場地帯の風景がどこまでも続いている。時刻は16時半ぐらいだろうか。冬のこの時間帯になれば、日も陰りはじめる。車内に沈黙が流れる。MIKRISがおもむろに口を開いた。「姉もこのあたりの工場地帯で働いているんですよ」。いまは千葉市の北に位置する佐倉に住んでいるというが、彼の地元は中央区の工場地帯の蘇我だ。何気なく工場地帯の反対側に目をやると、グラフィティがびっしりと描かれた壁あり、そこだけ異様な雰囲気を漂わせている。そこはつぶれたガソリン・スタンドの跡地で、草が伸び放題になっている。フェンスをよじのぼり、写真を撮ることにした。







     MIKRISが誰かと電話で話し始めた。電話を切ったMIKRISは、「会わせたい人がいるんで松戸に行きましょう」と言った。聞いていない予定だったが、断る理由はない。今度は北上し、千葉市を越えて松戸市へと向かう。それなりに長い道のりだ。「インタヴューも車の中でやりましょう」。これまたイレギュラーなリクエストだったが、車中は彼らにとっての家の延長のようなものなのだろう。テープ・レコーダーを助手席と運転席のあいだにセットして、インタヴューをはじめた。まずは、マッドな作品『6 Coffin』について話を聞こう。

     「このアルバムを作っているときに考えたのは、システムについてなんです。やっぱりいちばんでかいのは、原発が爆発したこともそうだし、放射能のこともある。自分がいろんなことに無知すぎたのかもしれないし、みんながもっと頭が良くならないと、ほんとにこの世の中はダメになるんじゃないかって感じる部分があって。『踊って、女のケツを見て、酒飲んで、君は美しい、かわいいよ、すてきだよ』みたいな曲は、いまの自分の制作に関してはいらないなって。だから、このアルバムは俺なりの攻撃なんですよ。ことばにしろ、人間にしろ、システムに左右されているわけじゃないですか。そういう中で生きていて、何かしらの扉を開けるのは、芸術と言えばいいのか、思想と言えばいいのか、思考と言えばいいのか、言い方はいろいろありますけど、とにかく頭で考えることだと思う。その、頭を使って考えるってときに、チャンネルをあけるひとつの機会として音楽があると考えたんですよ。そういう音楽が、やっぱり純粋で、対価に見合うものでもあるなと」

     MIKRISのラッパーとしてのキャリアは長く、彼は自身のソロ作品のみならず、膨大な数の客演仕事やミックステープの発表を通じて精力的に活動してきた叩き上げだ。1980年生まれのMIKRISは10代前半のころにヒップホップに出会い、15歳でリリックを書き始めている。そして、ほぼ同時期に中学の同級生とラップ・グループを結成する。当時の情報源はラジオであり、エアチェック・テープを野外で流しながら、スケボーに興じるような少年だった。EPMD、レッドマン、ウータン・クラン、スヌープ……。90年代のヒップホップを吸収して成長した。

     2000年前後に結成された、千葉の県ナンバーである44を名称に含んだヒップホップ・クルー、Team44bloxのメンバーに加わり、千葉県出身のラッパー、DELIが主軸となったレーベル/プロジェクト〈チカチカ・プロダクション〉にも当初から加わっている。『チカチカ(秘)大作戦』(2003年)に参加、2004年に発表した初のソロEP『Who's The Mad Skill?!』も〈チカチカ・プロダクション〉から発表している。2005年にはファースト・アルバム『M.A.D.』を発表、その後、自身のインディ・レーベル〈THE DOG HOUSE MUSIC〉を立ち上げ、DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH!との作品を含め数多くのミックステープをストリートで流通させてきた。さらに、2010年にはスピン・オフ・アルバム『STREET MADNESS』を、2011年にはセカンド『M.A.D.2』をリリースしている。








     『6 Coffin』は、MIKRISの長いキャリアと多くの楽曲群のなかで、間違いなく異色作であり、転機となる作品に違いない。これまでのMIKRISのスタイルは、ひとまず正統派のハードコア・ヒップホップ、ストリート系のラップ・ミュージックと定義することができる。サウンド、ファッション、アートワーク、リリックのすべてにおいて。もちろん、MAD=狂気を主題にした三部作を作るラッパーである。もちろん、片鱗はあった。だが、『6 Coffin』は、MIKRISの核にある変態性がはっきりと浮き彫りになった、キャリア史上、最もMIKRISらしい作品ではないだろうか。

     「今回は表現の仕方を変えて、コンセプトを決めてから一曲一曲作っていきました。コンセプト・アルバムとしてパッケージしたかったんです。狙い撃ちですね。6つの棺桶と墓標と墓穴があって、そこに骸骨の人間が6人いて、6つのストーリがある。生から始まって、最終的には死がある。名前は出せないんですけど、いちばん最初に『6 Coffin』というタイトルを発案した人がいるんです。その人からお題をもらって、自分で物語を考えて、最終的なオチまで作っていったんです。すべて話したら面白くないと思うんですけど、わかってくれる人にはわかってもらえる想像力だと思うんです。同じ感性の人はいないかもしれないけれど、同じ時代に同じ好奇心があって、似たような環境で生きていれば、伝わるものがあると思うんです」

     『6 Coffin』には多彩なトラックメイカー/プロデューサーが刺激的なトラックを提供していて、それがまたこの作品の異様さを際立たせている。GOLBY SOUND、BUSHMIND、トラック野郎、MACKA-CHIN、GRUNTERZ、illicit Tsuboi、OTOMITSU、LostFace for BCDMG、Mr.ITAGAKI a.k.a. ITA-CHO。客演ラッパーはいない。スペースゴーストパープに通じるクラウド・ラップの酩酊感や90年代中盤のモブ・ディープやアウトキャストらに通じるオカルト思想からくる不穏さがあり、さらに、サイケデリックやホラーコアという要素もある。MIKRISは、ヒップホップと“ドープ”の関係について熱く語る。

     「同じ記憶を共有している人やそいつやそいつのホーミーしかわからないラインというのがあるじゃないですか。それをよりドープに表現できればできるほど、俺は芸術的だと思うんです。ヒップホップはドープなものだし、自分はドープを日本人として更新していっているつもりなんですよ。だから『ドープは何たるか』を知らない人に、俺の表現をいきなり理解してもらうのはたしかに難しいかもしれないですね。だけど、直線で言ったら簡単なことはいろいろあるけど、直線以外のやり方で、日本特有の言葉の使い方や日本特有の現代感覚を上手く表現できれば、それほどドープなものはないと思うんですよ。それをわかりづらいという人もいるだろうけど、ヒップホップがカルチャーというものであるとしたら、日本でヒップホップをやる面白さはそこにあるし、それがポップスとは違うところだと思う。まあ、言っちゃうと、自分は向こう(アメリカ)のヒップホップを聴いているんですよ。向こうのヒップホップは常に更新されていくじゃないですか。やっぱりそのトレンドや風潮は感じていたいし、その上で自分のマッドなフィルターを通して表現して、陶酔できればいい」
     
     『6 Coffin』という作品をはじめて手にしたときに何かが普通ではないと感じたのは、そのジャケットのアートワークのせいだった。悪魔信仰を想起させるおどろおどろしいこのアートワークは、誰が、どのようにして描いていったのだろうか。

     「このジャケを見たら、悪魔信仰の人と思われますよね(笑)。ジャケの絵を描いたのはCHAKIくんという人なんです。CHAKIくんにはデモができるたびに曲を渡して、CHAKIくんはそのデモ状態の曲を聴いて、どんどん描き足していってくれたんです。この絵を見たとき最初は何も言えなかったですもん、すごすぎて。どんな恐ろしいアルバムだと感じたんでしょうね(笑)。中ジャケの中心の、CDを取ったところにある絵があるじゃないですか。“SYMPATHY FOR THE DEVIL”という曲を聴いて、この絵を描いてくれたんですけど、『これはどういう意味なんですか?』っていろいろ訊いたんですよ。そうしたら、『中心にいる邪悪なヤツによって、人間が浄化されていく』と説明してくれて。実はこの曲のタイトルはある映画から取っているんです。デンゼル・ワシントン主演の映画で、邦題は『悪魔を憐れむ歌』ってやつですね。その映画のストーリが俺はすごい好きで。あまり詳しくは話さないですけど、悪魔が人間に乗り移って、目的を果たしていくという内容なんです。CHAKIくんに俺からこういう絵を描いて欲しいとは言わなかったんですけど、俺は俺で音とことばで伝えたいメッセージがあって、CHAKIくんにも絵で伝えたいことあるのが面白いと思いましたね。キリスト教の人がこのアートワークの逆十字を見たら、悪意があると思うかもしれない。日本人の多くは無神教と言われるじゃないですか。これを言ったら、大人としてだめだよって言われるかもしれないけど、ひとりの日本人としてそういった日本人の宗教観も落とし込んでいるんです」

    悪魔祓う We Are ECXOSIST 荒療治開始 ECXOSIST 邪を祓う We Are ECXOSIST ECXOSIST 飲み込まれるな!
    ---- MIKRIS “SYMPATHY FOR THE DEVIL” -----





     1時間半以上は走っただろうか。松戸に到着するころにはあたりはすっかり暗くなっていた。紫煙が舞う車内では、『6 Coffin』がループしている。MIKRISが「会わせたい人」と言ったのは、ラッパーのJBMのことだった。MIKRISと渋谷のクラブで会ったときにおこなわれていたのが、JBMとKGE THE SHADOWMENから成るBANG BLACKSが〈CPF〉からリリースしたファースト・アルバム『BANG BLACKS』のリリース・ライヴだった。JBMのマンションの下に車をつける。少し待つと、大きなカラダをしたJBMが「どうも〜」と気さくなノリで車に乗り込んできた。近くの居酒屋でビールと焼き鳥とウーロンハイをやりながら、JBMを交えて、インタヴューの続きをはじめた。

     1978年生まれ千葉県出身のJBMは、MIKRISと同じく、長いキャリアを誇るラッパーだ。Team44bloxの一員であり、〈BANG STAYSTONED〉というインディ・レーベルの主宰者でもある。千葉のヒップホップ・シーンを語る上で欠かせない人物だ。JBMがMIKRISと最初に出会ったのは、MUROが監修、ホスト役を務めた、当時の新世代ラッパーのコンピレーション『32 BLOCK PARTY』(2004年)の収録曲“YEAH Y’ALL”での共演がきっかけだった。その後、地元で暇を持て余していた二人は怒涛のように遊びまくったという。そしてあるとき、偶然ソープランドで働いている風俗嬢と友達になったという。氷川きよしと同じマンションに住むほど風俗ハッスルで稼いでいたその女性との遊びのエピソード(ただし性的な意味ではない)はあまりに面白いのだが、話が逸れるので割愛する。……ともかく、JBMの豪快で、ユーモラスかつ理路整然とした語り口が、この人物が千葉のシーンのキーパーソンであることを物語っていると感じた。MIKRISとの出会いから二年後、『TOKYO TRIBE2』(2006年)の収録曲“ROCK BABY ROCK feat.JBM,KGE,MIKRIS,B.D. ”で二人は再び共演する。





     この曲に、昨年末ユニバーサルからサード・アルバム『BALANCE』を発表したラッパー、B.D.が名を連ねているのも見逃せない。「B.D.との付き合いは長いですね。俺らもMIKRISもB.D.もここ最近それぞれが新しい動きをし出しているんでしょうね。俺たちはこれまで数えきれないぐらい曲をやってきていますからね。ちょうどいま、それぞれが違ったところをみせたい時期だったんじゃないですかね」、JBMはそう語る。では、『6 Coffin』とMIKRISの変化については、どのような意見、感想を持っているのか。

     「世間一般のMIKRISへの評価はわからないですけど、俺個人としては、俺の見たいMIKRISがついに出たなという感じですね。俺らには言うのに、ラップでは言っていなかったこともあって、そういう部分が『6 Coffin』ではずる剥けましたね。MIKRISはポップなものも好きだったりして、そういう部分ももちろん良いところなんですけど、変わった性格で、ラップもおどろおどろしいMIKRISが今回は特に突き抜けたなと。MIKRISは実は器用な一面や繊細な部分があって、周りの評価もすごく気にしてきたと思うんですよ。『M.A.D.』シリーズやMIXTAPEシリーズでは、いろんな自分をみせたいというのがあって、リスナーに少し歩み寄っていると俺は感じていたんです。もちろんそれはそれで良くて俺も好きなんですけど、今回の1曲目(“AS”)の『散々苦しんだMoney/散々な目にあったPower,Respect/いらんわ』ってリリックを聴いて、ついに開き直ったなと思いましたね。MIKRISの社会に対してふて腐れている感じがそのラインに詰まっている。360度すべてに中指を立てているような男なんですよ。常に何かに怒っていて、それがまたMIKRISのガソリンでもあるんですよ。だから、俺では思いつかないようなリリックばっかりだし、そこは俺も解説はできないですけど(笑)」

    さらに、こう続ける。

    「やっぱりMIKRISは庶民代表というか、特に『6 Coffin』で、俺らがやっているマイノリティ・ミュージックを存分に表現したと思いますね。すべてをマッドで許される特例を持っているのが、MIKRISなんです。MIKRISがまともな人間だったら面白くないと思うんですよ。俺は真っ当な人間のラップなんてぜんぜん聴きたいと思わないんで。『こいつ変わってるな』っていうヤツのラップだからおもしろいわけじゃないですか。MIKRISのフロウを真似するヤツがいたとしても、MIKRISのようなリリックは絶対書けないし、MIKRISにはなれない。ゲリラ・ブラックはビギーっぽいけど、ビギーにはなれないわけじゃないですか。それと同じです。日本の、ヒップホップが好きな若い子たちにもそういうところに気づいてほしい。そうすれば、俺らももう少し生活が楽になるから(笑)」

     BANG BLACKSが昨年〈CPF〉から発表した『BANG BLACKS THE EP』には、“独立リーグ”という曲が収録されている。この曲は、JBMの言う“マイノリティ・ミュージック”の精神を主題にしている。ここでいうマイノリティは、インディ・ヒップホップというジャンルの音楽の世界におけるマイナー性というより、千葉という土地の地理的・社会的環境の複雑さを背景にしているように考えられる。





     「千葉の人間は、週末は都内に遊び行っちゃうんですよ。他の地方みたいに、週末に地元のクラブで遊ぶ感覚がないんです。例えば、青森のクラブに誰々が来ますっていったらみんな遊びに行くかもしれないけど、千葉に誰かが来るっていってもみんな東京で観られるから遊びに来ない。横浜みたいにひとつのカルチャーが作れているのはすごいと思うし、それは良いことだと思うんですけど、東京に近いからいいということはないですよね。だから、俺らが『千葉レペゼン』って言っているのは、実はけっこう大変な、複雑な背景があるんですよ。都合良いところだけ東京といっしょにされちゃって、俺らが『ここはいっしょにしようよ』っていうところを別にされてしまう。ヒップホップだけじゃなくて、普段の生活からそうですよ。東京の人間は千葉のことを田舎と見ているだろうし、傍から見ると、千葉は東京に近いから、都会だと勘違いされる。で、千葉で働いていると、札幌あたりから東京に出てきたヤツに、『東京のほうが時給高いよ』って言われるという。お前に言われなくても『知ってるよ!』って(笑)」



     JBMのトークに、焼き鳥を食べることに夢中だったMIKRISがすかさず言葉をはさむ。「東京がニューヨークだったら、千葉はニュージャージーなんですよ!」。なるほど。例えば、レッドマンやアーティファクツはニュージャージー出身である。かつて『ニュージャージードライブ』という自動車泥棒の黒人少年を主人公にしたクライム・ムーヴィーがあったが、あの映画はニューヨーク周辺の郊外都市の現実を描いていた。そういえば、今日は車に3時間以上は乗っていた。そして、いま自分は、酒によってだいぶ酔いがまわってきている。JBMは原発事故以降の千葉の状況とヒップホップの“繋がり”至上主義への微妙な違和感を吐露する。

     「原発事故で放射能がまきちらされたじゃないですか。その影響か、上昇傾向だった千葉の人口が原発事故以降は減ってきているんですよ。福島の人たちで避難しなければいけない人たちは避難していると思うんですけど、放射能が強いよって言われているけれど、『ここが故郷だから』って残る福島の人たちもいるわけですよね。そのこと自体を一概に良い悪いで判断できないですけど、“夢のベッドタウン”としての千葉に憧れて来ている人たちに千葉への愛はないんですよね。だから、人口がどんどん減っていっている。ヒップホップの世界でも、“繋がる”と応援してくれるけど、“繋がらない”と応援してくれない、みたいのも“ままごと”に思えちゃうときがあるんですよ。もっと柔軟な耳で音楽を聴いてほしい。そうすれば、すべてが広がると思うんです」

     MIKRISは、SOULSCREAMのラッパー、E.G.G.MANと千葉とヒップホップをめぐって対話す「MIKRIS×E.G.G.MAN 今千葉県が熱いPART.1」という映像を2010年4月にYouTubeにアップしている。



     「千葉は大好きですね。この土地でおこなわれるヒップホップを前提にしているし、都会の人では出せないものを出していると思う。俺らには、江戸川や荒川あたりを越えたら、千葉にきた、という独特の感覚があるんですよ。千葉には昔から、DELIさんやE.G.G MANさんもいるし、今日二木さんに見せた街や風土があって、そこから発生した音楽やアートフォームをやっているシーンが千葉にはあるんですよ」。MIKRISはインタヴューの後半でそう語った。



     MIKRISと彼の作り出した異色作『6 Coffin』、そしてJBM。彼らと彼らの作品に出会い、千葉を訪れ、この土地のヒップホップの一端を垣間見ることができた。知られざる歴史を知ることができた。そして、殺伐として、恐ろしいほど美しいあの工場地帯の風景を見てしまったあとでは、『6 Coffin』のマッドネスが、より一層妖しい輝きを放って聴こえてくる。

    【取材/文】二木信
    【Special thanks to】JBM, Mahkun, kuwata (FILE RECORDS)



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    PROFILE : MIKRIS
    千葉県中央区工場地帯の町、蘇我の出身。怒れる男「MIKRIS」。Bulldawgs/Team44bloxのメンバー。少年期からBLACK MUSICにみせられ15歳になる頃には同級生とRAP GROUPを結成する。その独特な感性と生まれもった声質は唯一無二のオリジナル。二十歳になるころ運命的な出会いが訪れる。同千葉県出身RAPPER、「DELI」との出会いである。その才能を評価されDELIの全国30ヶ所に及ぶTOURに、HYPEMANとして同行。2003年には初のSolo作「Who's The Mad Skill?!」をリリース。それから2005年には1st Album「M.A.D.」をリリースしてTEAM 44 BLOX JAPAN TOURを決行。その後インディーズレーベル「THE DOG HOUSE MUSIC」を立ち上げ、DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH!とのMIX TAPE含め10枚のMIXTAPEを制作。2010年にはSpin off ALBUM「STREET MADNESS」をリリースし初単独TOURを決行して全国30箇所を飛び回る。その年には同じくTEAM44BLOXに所属するMARS MANIEとのJOINT ALBUM「M's UP!」をリリース。2011には2nd ALBUM「M.A.D.2」をリリースし、全国TOUR「M.A.D.2 Tour 2011」を決行し、TOUR FINALとして地元千葉県で「M.A.D.2 Show case」を開催し、大絶賛の声をもらう。様々なMCが乱立するシーンにおいて、常にFRESHで、常にオリジナルなHIPHOPを提供し続けているMIKRIS。だが彼が「本当の評価」を得られているとはまだまだ言い難い。人は彼のSTYLEをこう呼ぶ...。He Is mAAAAAd!!!!!

    MIKRIS tumblr : http://6 Coffin.tumblr.com


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