2013.04.15 Monday

【記事】KOWREE

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    エリアコード0853。山陰に位置する雲出ずる国。この街の歴史上初めて「一人のMC」によるフルアルバムが2013年3月に遂に全国リリースされた。ULTIMATE MC BATTLE島根大会覇者、全国決勝BEST8の実績を引っさげ、雲出ずる国から「Kowree」が遂に始動する・・・この場所には無いチャンスを掴むべく県境を飛び越え、全国のSTAGEへ挑み続けてきた突然変異かつ絶滅危惧種のMC、Kowreeのインタビュー。


    まずは自己紹介をお願いします。

    Kowree(以下K) : Kowreeです。島根県を中心に活動しています。29歳です。無所属です。よろしくお願いします。


    早速ですが今回の作品を出すことになった経緯は?

    K : 今回全トラックのプロデューサーでありアルバムをリリースしてくれたレーベル√9(ルートナイン)の主宰者である符和氏に去年の前半くらいにライブでバックDJして貰う機会が多く、その際自分の曲でライブして欲しいっていう要望があったので何曲か符和氏のオリジナルトラックに自分のもともとあったリリックをはめてみたらしっくりきたので、そのまま自然な流れで作り始めたっていう感じです。その前から漠然と何か一緒に作ろうみたいな話はしていたのですがそれがきっかけになりました。当初はREMIXとかミニアルバムという形にしようという話でしたが、その間に自分がUMB島根予選で優勝したこともあり、自分個人名義のフルアルバムで出したいという自分の意向に沿ってもらい今回の形でリリースということになりました。


    今回のアルバムは1MC、1PRODUCERで作られていますが、それを踏まえてこのアルバムを作る際に意識したことやこだわりはありますか?

    K : まず極力自分の周りのにある環境だけで作りたいというのが一番でした。全国的に著名なトラックメーカーやMCが参加していればその分話題になったとは思いますが、UMBがあり島根代表という看板を背負ってリリースだったので、レぺゼン島根というのを強く意識しました。実際にラップ、トラック、スクラッチ、ミックス、マスタリング、ジャケット、PVと全て島根在住の方に協力してもらって完成させました。トラックメーカーの符和氏以外はこれだけで食ってるっていう人はいないのですが、時間を割いてくれてこの作品を作り上げれた事は有難いし自分としても誇らしいです。符和氏に関してはアルバムやアナログも数多くリリースしていて、地元では数少ない色んな景色を見ている先輩でリスペクトしています。トラックもかなりオリジナルだしそこを信頼できたから一対一で作れたと思います。ラップも1stは全部自分一人でやりたかったのでfeat無しです。そのおかげで良くも悪くもまとまりのあるアルバムになったと思います。その反動もあり次回作では色んなMCやPRODUCERと一緒にやってみたいという気持ちはあります。





    今回のアルバムを制作するにあたって苦労したことはなんですか?

    K : 全ての事が初めての事でしたので、苦労したといえば全て苦労しました。例えばラップの録音も自分自身今までDEMOを作った程度の録音経験しかなくほぼ無知に近い状況でした。また録音場所も符和氏の店舗のOTO RECORDSで行い録音環境の特徴を捉えるまでかなり時間がかかりました。締切ギリギリになってからコツを掴んだため可能な限りは録り直ししましたが曲によってはムラがあって、1stらしく味があるともいえますが、反省点でもあります。ジャケットやミックス、マスタリングに関しても可能な限り立ち会って確認しながら共同で作業を進めさせてもらいました。音楽に関わらず人と1対1で向き合って忌憚のない意見を言う機会は少ないので、新鮮であり緊張もする作業でもありました。大変でしたが、全作業において自分の意向に沿うようにやらせて貰えたのはとても有難かったですね。締切や発売日関係、とにかく全てが初めてで分らない事だらけでしたが、今回このアルバムを制作して流通に乗せてリリースしたノウハウはかなり大きい経験と財産になりました。


    今回のアルバムの内容をご自身で振り返ってみてどうですか?

    K : 良く言えばストレート、ストイック。悪く言えばクソまじめって感じですかね。自分の内面的な事や、島根という場所、周りの環境に対する事が軸になってますね。色んな意味で「内側」に向けた言葉というか。MCのフルアルバム全国リリースっていうこの街の前例にない事をやるっていう気負いもあったし、自分自身が本当に思った事やリアルな事をラップしたいっていう思いが前面に出てます。1stなので自分の中での普遍的な部分はかなり意識しました。ストレートやストイック過ぎるっていう意見もあるかもしれないし、そういうのってHIPHOPリスナーにあまり好まれない要素な気もしますが、自分はこのスタイルを貫き通したいですね。比喩やメタファーの上手さや、煙たさ、首が振れるっていうのがHIPHOPの醍醐味だとも思いますし、自分も大好きだけど、そういうスタイルで上手い人はたくさんいるし、あくまで自分にとってリアルな表現を追求したいです。リアルだからこそ自分で聴いてて不意に自分のリリックに説得される瞬間っていうのもありますし。ただ今作で自分の軸になる部分が見えてきたので次回は意識してもう少し広がりのある表現をしたいですね。今少し話しましたが島根在住のMCのフルアルバムの全国リリースはおそらく初めての事なので、かなりおこがましいですが若い世代の刺激になってくれれば嬉しいです。あと先程も話した通り、去年初開催のUMB島根で代表になった事がこのアルバムを作ろうと思った大きい理由でした。もし今後UMB島根が続いたとして、初代王者の自分が作品を残していなければそれが前例になって「作品は別に作らなくても」みたいになるのが嫌だったので。まだまだ自分自身も未熟ですが、きちんと道を作りたかったというか、ハードルをあげたかったというか。UMBにはそこまでビジョンを持って挑んでたし、今後もまだまだ譲る気はありませんが。





    既に話に出てきましたが、Kowreeさんを語る上でMCBATTLEは欠かせないと思うのですが、KowreeさんにとってMCBATTLEやフリースタイルはどういうものですか?

    K : 月並みですがフリースタイルは入り口だと思います。今ラップを始める人は圧倒的にフリースタイルからっていう人の方が多いと思いますし、そもそも自分もUMBに出たくてラップを始めた部分もあるのでその辺は最近の若い子と変わりません。あと自分はラップで人前に出て行ったのが遅かったので、そこから人に認められるのに何らかの結果が必要だと思っていたし、バトルはその為の手段でもありました。ただ、バトルは名前を売るための手段ではありますが、手段やツールだと完全に割り切っているだけの人は絶対に勝てない気がします。フリースタイルやバトルに対しての情熱が無いと結果を出せないというか。自分がバトルに出続けたのは「こんなクソ田舎からでも実力さえあれば勝ち上がれるかもしれない」と思えたのが一番デカイです。実際一番最初に出場したUMBが2010年の広島予選だったのですが、そこでアウェーでも決勝まで行けた事でその思いが徐々に確信に変わっていきました。アルバムにLOSERというMCBATTLEをテーマにした曲が入ってて「金もねえコネもねえ環境すらもねえ何もねえ俺も見れる唯一の夢」というラインがあるのですがまさにそれで。立てるステージが無くともエントリーすればとりあえずマイク握れるし結果を出せばチャンスも増える。そう思ってがむしゃらに県外に出たりして挑戦し続けました。フリースタイル、バトルがHIPHOPの全てじゃないっていう人もいるけど、一時期は自分の活動のほぼ全てだったし、UMBが無ければ今ほど知られたり認めてくれる人もいなかったと思うし、アルバムを出すにも至って無いと思います。フリースタイル、MCBATTLEは自分の音楽の中ではかなり重要な要素です。

    今後の活動予定は?

    K : 当然の事なんですが、リリースライブを1つずつ積み重ねながら次回作にも少しずつ取りかかってます。正直このアルバムが完成した直後はトピックも思いつかないし、新たに曲作るのは相当先になるかなと思っていたのですが、既に書きたいトピックもトラックも出てきました。更新したいっていう気持ちもありますし。トラックに関しては色んなカラーのトラックでやってみたいので聴かせてもらえるトラックがあれば是非聴きたいですし、リリースライブに関しても色んな場所、イベントでライブしたいので是非声をかけて頂きたいです。

    ありがとうございました。





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