2012.07.17 Tuesday

【記事】EVISBEATS : INTERVIEW

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     EVISBEATSの4年振りのフル・アルバムにして、一つのマスターピースとして愛されていくであろう作品、『ひとつになるとき』。あの7インチ・シングルのリリース以来、高まる一方だったシーンの期待をも越えて、恐らくは色んな地の色んな世代に届いていくであろう普遍的なインディー・ポップ・アルバムと言ってよいと思います。思えば、彼の音楽はいつも僕らの日常に力を、肯定を、したたかな笑いを与えようとしていました。この世界が大きく揺らぐような出来事があっても、それは変わりません。むしろ僕らが今ようやく、彼がずっと前から言ってくれていたことの大切さを理解できるようになったのかも知れません。そんな事を考えながら彼と交わした、ささやかなメール・インタビューをお届けします。


    WE NOD(以下W):まず、最高のアルバム『ひとつになるとき』のリリース、本当におめでとうございます。振り返ると前作『AMIDA』以降、多くのプロデュース作品やミックスCDが発表されてきましたが、本人にとってはどんな4年間でしたか?

    EVISBEATS(以下E):制作面では、韻踏合組合やCandle君や将絢君のEPやアルバム制作に参加したり、単発でトラックで参加したり、MIX CDを作ったり、アルバムの曲をこつこつ作っていました。ネパールにトレッキングに出かけたり、ヴィパッサナー瞑想にいったり、介護の訓練校に半年通ったり、結婚して子供が出来たり、ヨーガ教室で理論を学んだり、まぁ無理なく無駄なく楽しんでました。



    W:その中でも、"いい時間/ゆれる"の7インチ・リリースは非常にインパクトがありました。両面とも色んなパーティーの締めくくりで、DJたちが大事に大事にプレイしていたことがすごく印象的です。まずは鴨田潤さん(a.k.a. イルリメ) が作詞を手がけた"いい時間"について、制作時のエピソードを教えていただけますか?





    E:"いい時間"のトラックは、DJ ZIMBABWE君のMIX CDに入ってた曲が好きで、それを前田和彦さんに弾き直してもらいました。歌詞は、ずっと書けなくて悩んでて、それを友人づてに聞いた鴨田潤さんが連絡くれて、作詞を自らかって出てくれました。アルバムの候補トラックを数曲渡したら、次の日にデモで歌が入ったのとラップバージョンが送られて来て、速さに驚いたのと、歌の内容とか感動しました。ひらめいて一気に書かれたみたいです。ほんと天才です。作ってもらったのが2年前くらいでしたが、僕の歌の録音がうまいこと行かなくて何度もひとりで録音して大変でした。



    W:続いて、田我流さんをフィーチャーした"ゆれる"が実現した経緯についても聞かせてください。





    E:田我流君が僕に作ってもらいたいトラックのアイデアがあると連絡をくれて、前からやばいと思っていたので嬉しかったです。その曲の制作で大阪に来てくれて、その時にこの人は間違いないと思って、トラックを聞いてもらってその場で録音してもらいました。後半のアイデアとか色々と提示してくれて学ぶことも多かったです。もともと田我流君がジャズの曲の上で作っていた曲で、ライブでもされていたみたいで、本当歌詞の内容にぐっときましたし、ラップが本当かっこいい。『B級映画のように』も最高でしたし、未発表の曲もライブも激やばです。



    W:今作では"フェリチタ"や"ちょうどYeah!"で歌われているような、言わば「自然体の人生賛歌」が、EVISBEATSさんの音楽のコアだと思っています。もともと何がきっかけで、こうしたメッセージを音楽に乗せたいと思うようになっ
    たんでしょうか。


    E:"フェリチタ"は、田我流君に教えてもらったバシャールの本に影響を受けました。毎瞬ワクワクすることをワクワクするやりかたでやればいいといったシンプルな指南がしっくりときて、数冊の本のポイントを書き出して伊瀬君にまとめてもらいました。曲の最後でバシャールのメッセージをサンプリングしています。"ちょうどYeah!"は、人生における様々な出来事は、実は元々の意味は無くて全て中立で、いいも悪いも自分自信が判断や選択をしていることに気付いて、どんな出来事もタイミングも肯定的にちょうどYeah!と、意味を与えれば、なんかの拍子にうまい具合にシンクロしてちょうど良くなっていくんじゃないかと、その中で無条件に光って生きていけば最高なんじゃないかと、そんなのがメッセージとしてあります。



    W:先日(7月1日)の「下北沢インディーファンクラブ」で体験したPUNCH&MIGHTYとのライブは、ヒップホップとダブの最上の部分を丹念に組み合わせたセッションという印象で、本当に衝撃的でした。どのような試行錯誤、音作りを経てあのスタイルに行き着いたのでしょうか?

    E:もともとPUNCH&MIGHTYの二人のライブは、キーボードとターンテーブルのセッションで、すでに完成されていました。PUNCH&MIGHTY君らとCOCOLO STUDIOでライブの練習を重ねていって、そのセッションの中で二人共アイデアをたくさん出してくれました。トラックをパートごとにバラして、生演奏とドラム等の組み合わせで遊んでいます。MIGHTY君は、過去にバンド経験もあるし、DJなので、ライブ全体としての構成する能力は凄いです。PUNCH君は、BAGDAD CAFE THE trench townで10年キーボードを演奏したり、経験が豊富で、フェスならフェスの雰囲気、ライブハウスならこうとか、自由自在ですね。お二人ともセンスがいいし、人柄が素敵で最高です。



    W:その日も「ゆれる」のカバー・バージョン(!)を披露していましたが、色んな方を作詞家として迎えて歌ったりラップしたりするスタイルは、ヒップホップ・アーティストとしてはかなり独特なものだと思います。他の人が書いたものをラップする、という行為はEVISBEATSさんにとってどのような意味を持っているんでしょうか?





    E:自分で書ければいいのですが、前作のときも今作も歌詞が書けなくて進まないという状態に陥ったので、任せるしかなかったです。自分で書くとどうもつまらなくて、同じような感じになりますし、他のひとのラップや歌を歌うと学ぶ事が多いので楽しいです。"ゆれる"は、サプライズで僕がライブで歌ったら面白いんじゃないかとやってみました。伊瀬君のラップとかまとめる力や韻とか文の流れやユーモア、素晴らしいと思います。DOZANさんの歌を歌わしてもらえるのは、昔からめちゃファンですし、ほんと感激でした。歌詞はシンプルでいて、ユーモアもあり完璧に作られていてかつサビとか一発で覚えますし、ほんと天才です。製作中、色々と作詞の方法を教えてもらいました。ほんと他の人とやるのは、学ぶ事が多く楽しいですね。



    W:すでに予定もいくつか決まっているようですが、今後ライブやDJでお会いできる機会は増えそうでしょうか?その他、今後の活動として考えていること、やりたいことを教えてください。

    E:PUNCH&MIGHTY君らと何ヶ所かライブの予定があります。DJは、ちょくちょくやるのですが、しょぼいのでひっそりとやりたいです。制作面では、次のアルバム制作にかかっているのと、未発表のインスト音源集を出すのと、PUNCH&MIGHTY君らと音源出したいと思ってます。まぁスタジオに籠ってのんびり楽しく音楽作っていたいです。



    W:最後の質問になりますが・・・WENODに集うグッドミュージック愛好家たちに、今回のアルバムをどんなシーンで、どのように聴いてほしいですか?

    E:ほんとどんなシチュエーションでも聞いてほしいです。前に会いに来てくださった夫婦の方は、"いい時間"を結婚式で使わせて頂きましたとおっしゃっていました。twitterでも"いい時間"を結婚式で使わせて頂きましたと連絡頂きましたし、どの曲も一曲一曲ばっちりはまるタイミングがあると思うので、ゆりかごから墓場まで、葬式から結婚式までよろしくお願いします。

    W:ほんとありがとうございました!

    (interview & text : yuichi ishikuro)


    ■ LIVE & DJ schedule
    2012/7/14 : 岡山 INUJIMA FES XXXX the JAMBOREE / EVISBEATSとPUNCH&MIGHTY
    2012/8/18 : 大阪 Stereo / DJ set
    2012/9/21 : 東京 UNIT / EVISBEATSとPUNCH&MIGHTY
    2012/9/22 : 京都 Blackboxx / DJ set

    ■ information
    http://amida.blog27.fc2.com/



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