2012.05.07 Monday

DJ 松永 : INTERVIEW

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    中学生でヒップホップと出会い、高校生でターンテーブルを購入。その3年後にはDMCの北海道チャンピオンへ。そして本作品「DA FOOLISH」でトラックメイカーとしてのスキルを見せつけたDJ松永。一切の妥協は許されない、好きな事はとことん探求する。努力と才能を取り揃えたB-BOYが語るヒップホップへの思いとは...。





    wenod: それでは自己紹介からお願いします。

    DJ 松永: DJ 松永と言います。21歳です。新潟県長岡市出身で今は東京に住んでいます。


    wenod: 新潟県出身ということですが、東京へはいつ頃こられたのですか?

    DJ 松永: 今年の4月からです。まだ越して来たばかりです。


    wenod: そうなんですか!東京に引っ越されたのは何かきっかけがあったのですか?

    DJ 松永: 単純に今の環境を変えたいという思いからですね。新潟は楽しかったし、仲間も沢山いてそんなに不満があるという分けではなかったんですが、音楽的な刺激というのがあまり無くて、制作のモチベーションを保つのがちょっと大変でした。


    wenod: ヒップホップの入り口となった地元の新潟ですが、松永さんがヒップホップに興味を持ち始めたときのことを聞かせて下さい。

    DJ 松永: 中学生の時に友達の影響で聴き始めました。初めてちゃんと聴いたHIPHOPのアルバムはRHYMESTERのグレイゾーンだったかと思います。その後すぐにMICROPHONE PAGER、BUDDAHA BRAND、KAMINARI-KAZOKUなどのCDを借りて聴き漁っていました。ちなみにRHYMESTERのグレイゾーンは今でもよく聴いていますし、日本のHIPHOP史に残る不朽の名作だと思っています。


    wenod: ヒップホップを初めて聞いた時は、何か衝撃を感じましたか?

    DJ 松永: そうですね。純粋にもの凄くかっこいいと思いました。当時はそれまで洋楽にしか興味がなくて、日本の音楽はほとんど聴いていなかったんですが、HIPHOPは自然と自分にすっと入って来て、それ以降日本の音楽にも興味が出るようになりました。


    wenod: 資料ではターンテーブル購入が2007年ということですが、それまではリスナーとしてヒップホップに触れていたのですか?

    DJ 松永: はい、そうです。はじめてバイトした時の給料でGEMINIの安いDJセットを買い揃え、始めました。


    wenod: いやー良い話ですね。僕も学生時代にアルバイトしてターンテーブル揃えた事とか思い出しますねー。その後2010年にバトルDJとしてデビューして名を広めていますがターンテーブリストになるきっかけもあたわけですよね?

    DJ 松永: その買ったGEMINIのターンテーブルは初期不良でピッチのところがおかしくてすぐに修理に出したのですが、何故か戻って来ても全然直らず、このやり取りを計5回程繰り返し、最終的にお店からお詫びで新品のレコードが送られてきたのも良い思い出です(笑)。ターンテーブリストに関しては自然な流れですね。DJやるんだったらスクラッチや2枚使いの技術を追求するのは当然だと思っていたので、自然とターンテーブリストを目指して日々練習していました。


    wenod: その当時、見本となっていたり影響されていたターンテーブリスとはいましたか?

    DJ 松永: 自分の師匠である、DMC世界チャンピオンのDJ CO-MA君ですね。


    wenod: CO-MAさんもターンテーブル買ってかなり早い段階でデビューしてますよね。

    DJ 松永: あの人は確かターンテーブルを買って2年でDMC関東チャンピオンになってましたね(笑)。天才だと思います(笑)。


    wenod: 松永さんは2010年にDMCの北海道チャンピオンになられていますが、そのとき師匠のCO-MAさんからは何か祝福の言葉をいただけましたか?

    DJ 松永: そうですね。結果発表の後真っ先に会場を飛び出してCO-MA君に電話したのを覚えています。でもその時の自分の技術は本当に未熟で、CO-MA君はもちろん自らそれは分かっていたので、嬉しいながらどこか冷静な自分がいました。


    wenod: いま現在もターンテーブリストとしてのスキルの追求はされているんですか?

    DJ 松永: もちろん毎日の練習は絶対に欠かしません。今でもトラックメイクより遥かにスクラッチや二枚使いの練習に多くの時間を費やしています。当時のプレイは今ではもう見れたものではありません、、、。YOUTUBEに上がっているショーケースの動画なんかはもう恥ずかしいレベルです(笑)。


    wenod: あはは。それではこの記事アップするときに貼付けときますね(笑)。

    DJ 松永: それやばいっす!(笑)


    wenod: サンプラーを手にしたのは、その後ですか?

    DJ 松永: そうですね。それより後になります。作品を聴く時に先入観を持たれてしまいそうなのでトラックメイク始めた時期に関しましては明言を避けますが、アルバム完成までのトラックメイカーとしてのキャリアは驚く程異例の短さだと思います(笑)。


    wenod: もともと本作品「DA FOOLISH」はどんな作品にしたかったとかはありましたか?

    DJ 松永: 「DA FOOLISH」はとにかく自分に対してワガママに作った作品ですね。リスナーとして自分が大好きなラッパーに頼んで、何かを惜しむ事無く思うがままに作りました。ただ純粋なリスナーだった頃の目線で一聴してかっこいいと思える曲だけを作りたかったです。


    wenod: トラックメイキングに関しては短期間で、ここまでレベルの高いクオリティに仕上げているのに驚きました。

    DJ 松永: DJを始めた時もそうなんですが、自分には根拠の無い絶対的な自信というものがあるんです。それは必ずしも正解とは限らないのですが、その初期衝動的な思いが自分を強く動かしてくれてるのだと思います。


    wenod: ヒップホップではそういうモチベーションて凄く大事な部分ですよね。客演に関しては個性的でアグレッシブなアーティストが出揃いましたね。皆さん面識のあるアーティストの方々ですか?

    DJ 松永: 客演陣に関しましては面識のある方もいましたし、そうでない方もいました。本当に一緒に曲作りたいという気持ちだけで選んだので、そこは重用視しませんでした。


    wenod: 楽曲に関してはアーティストさんに何かテーマを投げかけたりはしましたか?

    DJ 松永: それもそれぞれですね。ラッパーの方から提案して頂く場合もありましたし、このような感じでとお願いする場合もありました。でも全て最終的に自分の希望通り、もしくはそれ以上の内容になりました。





    wenod: 今回、SIMILABのQNさんと、ZONE THE DARKNESSさんの曲をPVにあげていますが、この2曲は思い入れが強かった作品になりますかね?

    DJ 松永: QNとの曲に関しましては、QN自身が監督としていくつも面白いPVを作っているし、曲自体の出来も素晴らしいのでお願いしました。ZONE THE DARKNESS、輪入道両氏との曲につきましては、レコーディングをやってくれたMUMAから声をかけてもらいビデオを作ってもらいました。そして後1曲はサイプレス上野さんとのハズレモンの呪いも、QN監督の元PVを撮影する予定です。実際自分的には収録曲全てをPVにしたいぐらいの気持ちです(笑)。


    wenod: 今回の制作の中で、楽しかった事や大変だった事などのエピソードを聞かせていただけたらと思うのですが。

    DJ 松永: やはり一気に色んな人達と連絡取ったりデータのやり取りしたので、自分の頭だけでは管理しきれず結構いっぱいいっぱいになってしまいましたね(笑)。あと製作期間中に全く良いトラックが作れないスランプ時期もあったのですが、それはかなり辛かったです。その時は地元の田んぼ道を当ても無く只ひたすらチャリで爆走して、リフレッシュしようとしてました。あの頃の自分に「おつかれ」と言いたいです(笑)。ですが、やはり苦労して1曲が完成した時の喜びは何にも代え難いものがあります。ああこの為にやってるんだなって。


    wenod: リリースして間もないですが、次のプランは既にあったりしますか?ターンテーブリスト、トラックメイカーときたら次はラッパーという選択肢もありますが...。

    DJ 松永: 次のリリースに向けて制作はもう始めています。更に良い作品が作れるように試行錯誤の毎日です。ラッパーという選択肢ですか...(笑)。つい先日、QNが真顔で「ラップやれよ。マジそれしかないって。」ってすげー言って来たので全力で拒否したばかりです(笑)。俺、カラオケも行けないし、アガり症なので向いてないっす(笑)。


    wenod: いやー、僕もそれしかないと思いますよ(笑)。

    DJ 松永: おそらく聴けたもんじゃないっすよ(笑)。


    wenod: 今いろいろと話を聞かせて頂いてて思ったのが、1日中ヒップホップの事を考えて生活しているのかなというのが凄く伝わってきました。松永サンにとってヒップホップとはどういう存在になっていますか?

    DJ 松永: ヒップホップはまさに俺の生活ですかね。人生という言い方もありますが、俺の場合はもっと日々に密着したものなんです。DJに魅了されて以降、行っていた高校もやめ、HIPHOPに関係ないものは周りから排除して行ったり、自然と離れていくようになりました。そしてHIPHOPに関係ないことを考えてたり、何も考えていない時間が無駄に思えて、常に音楽のことを考えるようにもなりました。俺はHIPHOPで上手くいけば本当にハイでいられるし、HIHOPで上手くいかないことがあったらマジで人生の終わりのような最悪な気持ちになってしまいます。たまにこんなのめり込んでしまって大丈夫なのかと思ってしまう時もあります。ですが実際のところマジでこの生活が最高です。俺ってこんな幸せで良いのかな?って思ったりもしますよ。


    wenod: 何かを成し遂げたいと思っているときって、何かを犠牲にしてしまうかもしれないくらい集中してのめり込むということが、僕もとても大事なことだと思います。かならず結果はついてきますからね。

    DJ 松永: そうですね。どれだけ純粋な気持ちで音楽をやれるのかってのが今の俺のテーマです。最終的にただ自分がやりたいことを本当にがむしゃらにやってるだけんですよね。好きだから、楽しいから。綺麗事になりそうだけどマジで最後に残るのはこれだけなんです。俺はワガママなんで嫌な事はしたくないし、楽しい事だけを追求していたいんです。好きな事やって満足のいく人生を送りたいんです。


    wenod: 東京に越してきて、これから環境もかなり変化されると思います。今後の目標をひとつお聞かせ下さい。

    DJ 松永: 目標とか夢とかよく聞かれるんですが、俺はいつも上手く答えられなくて、毎回はぐらかしてしまうんです。何か目標や夢を設定しちゃうと自分の中でそこ止まりになってしまう気がして怖いんです。ただ一つ言えるのはどこに行っても満足しないで上へ昇り続ける気持ちは持ってるってことですかね。止まる事無くやり続けるだけです。


    wenod: それでは最後に本作品に対する意気込み、このインタビューを読んで頂いている方にメッセージを頂けますか。

    DJ 松永: 今作品「DA FOOLISH」は俺が自信を持って世に送り出すアルバムです。聴いて頂いた方には必ずや満足してもらえると思います。今までもう既に色んな人に聴かせていますが、「どれが一番好き?」という問いに対して返ってくる曲名が本当に様々です。手に取って頂いた方には必ずこのアルバムの中から好きな曲を見つけて頂けると思います。是非みなさんよろしくお願いします。こんな若輩者のインタビューを最後まで読んでくださってありがとうございました。音楽不況と叫ばれている世の中ですが、結局は良い作品を作る、これに尽きると思うんです。「お金はないしダウンロード出来るけど、DJ松永の作品はしっかり現物を買いたい。」そう言って頂けるようなアーティストになる為に、日々精進していきます。そして最後に一言。今まで俺を支えてくれた全ての人達に感謝します。あなた達のおかげで今こうして大好きな音楽をやれています。ありがとう。


    日時 : 2012年5月3日(木)
    取材 : 神長(wenod records)


    Twitterアカウント: @djmatsunaga
    BOOKING INFO: djmatsunaga (アットマーク) gmail.com


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